ダーツを始めたばかりの頃、「何を練習すれば上手くなるんだろう?」と悩む人は多いと思います。
ブルをひたすら狙えばいいのか。正しいフォームを覚えた方がいいのか。上手い人の投げ方を真似した方がいいのか。
私自身、ダーツを始めた頃は同じように悩みました。
現在はダーツ歴約3年、DARTSLIVE Rating 10のAフライトです。まだまだ上達途中ですが、初心者だった頃を振り返ると、「最初からブルに入れようとしなくてもよかった」「正しい投げ方を探しすぎていた」と思うことがいくつもあります。
この記事では、私自身の経験から、
- 初心者の頃に苦労したこと
- やってよかった練習
- 今ならやらないこと
- 今初心者に戻るなら、どんな順番で練習するか
を紹介します。
最初に結論を言うと、ダーツを始めたばかりなら、まずはボードに当てるところからで十分だと思っています。
ダーツ初心者は、まずボードに当てるところから
ダーツを始めると、どうしてもブルに目が行きます。
ボードの真ん中にある分かりやすい目標ですし、カウントアップでもブルに入れば高得点になります。
ただ、本当に始めたばかりなら、いきなり「ブルに入れる」ことを目標にしなくてもいいと思います。
まずは3本ともボードに当てる。
それができるようになったら、ボードの中でも大きな範囲に3本をまとめる。
そこから少しずつ狙う範囲を狭くしていけば十分です。
初心者だった頃の私は、「ブルを狙っているんだから、ブル付近に飛んで当然」とどこかで思っていました。
でも実際には、そんな簡単にはいきません。
ブルを狙っているのに大きく外れる。
下に落ちる。
左右に飛ぶ。
すると「投げ方がおかしいのでは?」と思って、投げ方を変える。
それでも入らないので、また変える。
今振り返ると、これがかなり遠回りになっていました。
初心者の段階では「ブルに入った・入らなかった」だけで自分の投げ方を判断せず、まずは大きな範囲に安定して投げられるようになることを目標にした方が、上達を感じやすいと思います。
初心者の頃に苦労した3つのこと
腕の力だけで投げてしまっていた
始めたばかりの頃の私は、ダーツを「投げる」という言葉をそのまま受け取って、野球のボールを投げるような感覚で投げていました。
ボードまで届かせようとして、腕の力をかなり使っていたと思います。
一度、6時間程度ダーツを投げ続けた後、上腕二頭筋の肘に近い内側の付け根あたりが痛くなったこともありました。
もちろん、どこが痛くなるかは人によって違いますし、この場所が痛いから投げ方が間違っている、と言いたいわけではありません。
ただ、自分の場合は明らかに「ボードまで強く投げよう」という意識がありました。
そして疲れてくると、同じ動作を繰り返すことも難しくなります。
今振り返れば、ダーツを力で飛ばそうとするよりも、必要以上に力まず、自然に飛ばせる動きを探す方が先だったと思います。
狙えば思ったところに飛ぶと思っていた
初心者の頃は、ブルを見てブルに向かって投げれば、その方向へまっすぐダーツが飛んでいくような感覚を持っていました。
そのため、ブルを狙っているのにブルへ入らないこと自体がストレスになっていました。
「ちゃんと真ん中を狙っているのに、どうして入らないんだろう?」
と考えていたわけです。
ですが、ダーツは一直線にボードへ向かうわけではありません。
実際には山なりの軌道を描いて飛んでいきます。
自分の中でこの放物線のイメージを持つようになってから、「狙った場所へ直接ダーツをぶつける」という感覚から少し離れられるようになりました。
初心者の頃の自分には、
「ブルを見ているからブルに飛ぶわけではない」
ということをもっと早く伝えたいです。
ダーツが下に垂れてしまう
もう一つ悩んだのが、狙っている場所よりダーツが下へ行ってしまうことでした。
ブルを狙っているのに、その下へ落ちる。
すると私は、
「届いていないのだから、もっと強く投げないといけない」
と考えていました。
そして腕に力を入れる。
力んで投げ方が変わる。
さらに安定しなくなる。
今考えると、
下に行く
→ 強く投げる
→ 力む
→ 投げ方が安定しない
→ また入らない
という悪循環になっていたと思います。
ここでも、ただ強く投げるのではなく、自分のダーツがどういう軌道で飛んでいるのかを意識することが大切でした。
初心者の頃にやってよかった3つのこと
あえて狙わない練習をした
初心者の練習というと、「まずブルを狙う」と考える人も多いと思います。
ですが、自分の場合はあえて細かく狙わない練習が役に立ちました。
最初からブルという小さな場所を狙うのではなく、
「とりあえずトリプルリングより内側くらいの範囲に3本を投げよう」
という大きな目標を作ります。
入った・外れたではなく、
「3本が大きな範囲の中にまとまったか」
を見る練習です。
最初から点を狙うのではなく、まずは「面」に投げるイメージです。
この練習をしていると、ブルへ入ったかどうかだけで自分の投げ方を評価しなくて済みます。
初心者のうちは1本ブルに入るだけでカウントアップの点数が大きく変わります。
そのため、
「今日は点数が高かったから上手くなった」
「今日は点数が低かったから下手になった」
と判断してしまいやすいと思います。
でも、最高点だけではその日の安定感は分かりません。
1ゲームの結果ではなく、何ゲームか投げたときにどのくらいの点数を安定して出せているかを見る方が、自分の現在地を把握しやすいと感じています。
自分の投げ方を動画で撮った
自分が想像している投げ方と、実際の投げ方は意外と違います。
私は自分のフォームを動画で撮ってみて、初めて気付いたことがありました。
自分では腕を普通に振っているつもりだったのですが、実際には肘を倒しているというより、腕そのものを横方向へ振っていました。
投げている最中は、それに気付いていませんでした。
自分の感覚だけでは、
「真っすぐ腕を振っている」
と思っていても、動画を見ると全然違う動きをしていることがあります。
スマートフォンがあれば簡単に撮影できます。
正面や横などから撮って、
「自分ではどう動いていると思っていたか」
と
「実際にはどう動いているか」
を比べるだけでも、新しい発見があると思います。
ただし、動画を撮るたびにフォームを全部変えるのではなく、まずは自分の動きを知るために使うくらいがいいと思います。
自分より上手い人とリアルでメドレーをした
動画や記事から学ぶことも多いですが、自分の場合は、実際に自分より上手い人とメドレーをすることも大きな経験になりました。
特に印象に残っているのは2つです。
一つは、力の抜き方。
上手な人を近くで見ると、自分が思っていた以上に力まず投げています。
動画でもフォームは見られますが、実際に隣で投げてもらうと、テンポや力感まで含めて感じることができます。
もう一つは、どれだけ不利な状況でもワンチャンスを狙い続けていることです。
01でもCRICKETでも、「これは厳しいな」と感じる展開はあります。
初心者の頃の自分なら、その時点で気持ちが切れてしまうこともありました。
でも上手い人ほど、
「ここで入ればまだ分からない」
という一投を最後まで狙っています。
フォームやグリップだけではなく、こうしたゲームへの向き合い方も、実際に上手な人と対戦したからこそ気付けたことでした。
今初心者に戻るならやらない3つのこと
3本とも違う投げ方をする
初心者の頃は「ダーツには正しい投げ方がある」と思っていました。
その正解を早く見つけたくて、
1投目が入らなければ少し腕の振り方を変える。
2投目も入らなければグリップを変える。
3投目ではリリースを変える。
そんなことをしていました。
ですが、3本とも違う投げ方をしてしまうと、何が良くて何が悪かったのか比較できません。
今なら、何か一つ変えたら、ある程度その状態で投げ続けます。
一投ごとに「正しいフォーム」を探すより、まずは自分が繰り返せるフォームを探す方が大事だと考えています。
入らないたびにダーツを変える
ダーツを始めると、いろいろなバレルやセッティングが気になります。
新しいダーツを試すこと自体は楽しいですし、自分に合うものを探すことにも意味はあると思います。
ただ、入らない原因をすぐ道具に求めて、頻繁に使うダーツを変えることは、今ならしません。
今日はこのバレル。
次は別のバレル。
シャフトを変えて、フライトも変える。
これを繰り返していると、自分の投げ方が変わったのか、道具が変わった影響なのか分かりにくくなります。
初心者の頃こそ、ある程度同じ道具を使い続けて、自分の投げ方を知る期間が必要だったと思っています。
レーティングや点数の上下に一喜一憂する
これは今でも気を付けたいことです。
昨日レーティングが上がった。
今日下がった。
カウントアップで自己ベストが出た。
次の日は全然点数が出なかった。
それだけで、
「上手くなった」
「下手になった」
と判断したくなります。
特に初心者のカウントアップは、ブルに何本入ったかによって点数が大きく上振れしやすいです。
たまたまブルへ何本か入って高得点が出ても、それが毎回出せるとは限りません。
だから私は、その日の最高点だけではなく、平均を見ることをおすすめします。
DARTSLIVEのアプリではプレイデータを確認できるので、自分が普段どれくらいの点数を出しているのかを見ながら、短期的な上下ではなく少し長い期間で成長を見る方がいいと思います。
自己ベストは更新できれば嬉しいものです。
でも、
「最高500点が出た」
ことより、
「以前は平均300点台だったのが、最近は平均400点近くになってきた」
という変化の方が、安定して投げられるようになっていることを実感しやすいと思います。
レーティングも同じです。
一日単位の上下ではなく、数週間、数か月の流れで見る。
その方が、ダーツそのものを楽しみながら続けやすいと感じています。
今の自分なら初心者にこの順番で練習してもらう
ここまでの経験を踏まえて、今の自分がダーツ初心者に練習の順番をすすめるなら、次のようにします。
STEP1:まず3本ともボードに当てる
一番最初はこれで十分です。
ブルへ入れる必要も、きれいなフォームで投げる必要もありません。
まずは力いっぱい投げなくても、3本ともボードまで届く感覚を作ります。
「ちゃんとボードに当たった」
まずはそれを成功としていいと思います。
STEP2:トリプルリングの内側くらいに3本をまとめる
ボードに安定して当たるようになったら、次は狙う範囲を少し狭くします。
ただし、まだブルという小さな目標を狙う必要はありません。
目安は、トリプルリングより内側の大きな円です。
その範囲に3本とも入るように投げます。
1本がブルへ入っても、残り2本が大きく外れているなら、ブルに入った1本だけを見ない。
逆にブルへ1本も入らなくても、3本とも同じ辺りに集まっているなら、悪い投げ方ではないかもしれません。
この段階では「何点取ったか」より、3本のまとまりを見る方が大切だと思います。
STEP3:BIG BULLで1200点を目指す
STEP2と通常のブル練習の間におすすめしたいのが、DARTSLIVEの「BIG BULL」です。
BIG BULLでは、トリプルリングより内側の広い範囲がBULLとして扱われます。
このゲームで、まず1200点を目標にします。
通常のBULLよりかなり大きな範囲を狙えるため、
「ブルに入った・入らなかった」
ではなく、
大きな狙いに対して、安定してダーツを運べているか
を意識しやすくなります。
1200点を目標にする理由もシンプルです。
BIG BULLは8ラウンド、合計24投。
トリプルリングより内側へ入れば基本的に50点以上になるため、24投すべてをその範囲へ入れれば1200点に到達します。
いきなり1200点が出なくても問題ありません。
1000点だった。
次は1050点だった。
少しずつ安定してくる。
こういう変化を見ます。
ここでも1回の最高得点だけを追いかける必要はありません。
「1200点を出したことがある」より、「1200点前後を安定して出せる」方を目標にしたいところです。
STEP4:通常のブルを狙う
BIG BULLで大きな範囲へ安定して投げられるようになったら、ここで通常のブルへ狙いを絞っていきます。
ここからカウントアップを使うのもいいと思います。
ただし、カウントアップでも最高点ばかり追いかけないようにします。
初心者のうちは、数本ブルに入るだけで点数が大きく変わります。
その日の自己ベストより、
普段どれくらいの点数を出しているのか
を見る。
DARTSLIVEアプリで平均値を確認しながら、平均が少しずつ上がっているかを見る方が、自分の成長を判断しやすいと思います。
STEP5:同じ投げ方を繰り返す
ブルを狙い始めると、入らないことが気になってきます。
でも一投外れるたびに投げ方を変えない。
何かを試すなら、しばらく同じことを続けてみます。
「正しいフォーム」を一投ごとに探すのではなく、
自分が繰り返せるフォームを作る。
初心者の頃の自分には、特にこれを伝えたいです。
STEP6:動画を撮ってみる
ある程度投げることに慣れてきたら、一度自分のフォームを動画で撮ってみます。
感覚だけでは気付けない動きが見つかることがあります。
私の場合は、腕を普通に振っているつもりなのに、実際には腕全体を横方向へ振っていました。
ただし、動画で気になるところを見つけても、一度に全部直そうとする必要はないと思います。
まずは、
「自分はこういう投げ方をしているんだ」
と知るところからで十分です。
STEP7:自分より上手い人と投げてみる
最後は実戦です。
ある程度ダーツに慣れてきたら、ぜひ自分より上手な人ともメドレーをしてみてください。
勝てなくても構いません。
上手な人がどのくらい力を抜いて投げているのか。
不利な展開になったとき、どういう一投を狙っているのか。
動画を見るだけでは分からないことがたくさんあります。
そして何より、どんなに不利でも最後までワンチャンスを狙い続ける姿勢は、実際に対戦するからこそ感じられるものだと思います。
初心者だった自分に伝えるなら「最初から上手く投げようとしなくていい」
ダーツを始めた頃の自分は、
「ブルに入れたい」
「正しいフォームで投げたい」
「レーティングを上げたい」
と結果を急ぎすぎていたと思います。
でも今振り返ると、もっと段階を踏んでよかった。
まずボードに当てる。
次に大きな範囲へまとめる。
BIG BULLで1200点を目指す。
そこから通常のブルへ狙いを小さくしていく。
そして、一日だけの最高点やレーティングではなく、平均や長期的な変化を見る。
それだけでも十分に上達の過程を楽しめます。
私自身、現在はDARTSLIVE Rating 10のAフライトです。
初心者だった頃よりは投げられるようになりましたが、もちろん自分もまだ上達途中です。
Next Ocheでは、初心者だった頃につまずいたことを振り返りながら、Aフライトからさらに上を目指して試していることや、練習の中で気付いたことも記録していきます。
最初から正解を見つけなくても大丈夫です。
まずは次の一投を、今より少し良くしていきましょう。
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